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Pumping iron vs Generation iron

201310/29

ボディビルのドキュメンタリー映画 Generation Iron

映画Generation Ironは1977年のPumping Ironの再来なるか!

映画generation ironのポスターこの9月のミスターオリンピアに合せて上映されたボディビルダーのドキュメンタリーの映画「Generation Iron」は1977年にアーノルド•シュワルツェネッガーとフランコ•コロンボ、ルー•フェリーノが主演した「Pumping Iron (鋼鉄の男)」と同じくトップビルダーを主役としたドキュメンタリー映画です。「Pumping Iron」は当時世界中に衝撃を与えました。これを見てボディビルダーになった若者も世界中にたくさんいました。そして、アーノルドもこの映画を契機として不動の地位を築いたのです。

ボディビルのドキュメント映画「Pumping Iron」とは

アーノルドとフランコがバレエスタジオでプリエ(プリエとは、クラッシックバレーで脚を曲げ、体の位置を下げていく動き)を行う独特のシーンから始まる印象的な映画でした。ボディビルダーを世の中に認知させた映画として歴史に残るものでした。でもこれ以降、この素晴らしいドキュメントに匹敵する作品は登場しませんでした。まずは下記のyoutubeでPumping Ironを見て下さい。

 

YouTube Preview Image

 

監督のブラッド•ユーデンそして、待つ事、なんと36年!ブラッド•ユーデンなる若い監督が制作、脚本を兼ねて実現してくれました。2012年のミスターオリンピア出場に向かう、現在のボディビル界のトップに君臨するメンバーの日常生活や練習風景をとらえています。(と言っても、僕ももちろん見ていません。広告だけです。)2013年始めに「Flex」誌(Muscle & Fitness誌の兄弟誌)の西海岸支局編集者のデビット•リーが、ブラッド•ユーデン監督に独占インタビューを行い、さらにフィル•ヒース、カイ•グリーンへのインタビューも行い、映画製作の裏話や、出演するボディビルダーたちの思いなどを聞いています。2013年11月号のMuscle & Fitnessにインタビュー記事が掲載されていましたので抜粋しました。原文のままで長いのですがご勘弁を。

 

Vlad Yudin (ブラッド•ユーデン)監督へのインタビュー

M&F:「Pumping Iron」公開から30年以上が経つけれど。「Generation Iron」の制作を思い立った動機は?そして、なぜ今作ろうと思った?

V.Y:理由はいくつかある。まず第一にには、私がオリジナル「Pumping Iron」の大ファンだということだ。ボディビルというスポーツに、これほどの影響力を及ぼしたものはなかった。この映画の公開当時、ほとんどの人はボディビルがスポーツである事を知らなかった。「Pumping Iron」はボディビルとフィットネス業界全体、さらには一般の人たちのウエイトトレーニングに対する考えを変えた。私はジェローム•グレィ(この映画のプロヂューサー)と話をして、「Pumping Iron」がボディビルに対する一般の人たちの見方をどう変えたのかを細部に迄わたって話し合った。当時は本当に、ほとんどの人はボディビルがどんなものなのか知らなかったのだ。

ボディビルは認知度の非常に低いスポーツの1つだ。現在でもたくさんの誤解があり、ボディビルについて正しい情報を知らせる必要がある。そこで今こそ、新たな世代に向けて、このスポーツを再び紹介するべきだと考えたわけだ。

M&F:映画作りのプロセスとして、ビジネス面での話が決まった時点で、次に着手すべき事は何だった?

V.Y:正直に言えば、撮影は非常に難しかった。さまざまなことに関わらなければならなかった。私は出来る限り入念な準備をして撮りたかったからだ。私の目標は、登場する選手たちに完全にアクセスできるようにすることだった。だが、想像できるだろうが、自分の人生がかかっている大きなコンテストに向けてトレーニングしている時に、1日中付きまとわれて邪魔されたくないはずだ。難しかったのは、彼らに私の事を知ってもらうことだった。その為に何度も会って、話をたくさんした。

それに、撮影するときには状況に配慮しなければならない。コンテストまでまだ何ヶ月もあるオフシーズンに撮るときと、コンテストをあと数週間後に控えたときでは、状況が全く違う。コンテストが迫ってくると、選手達はものすごく集中してくる。世界No.1の選手を決定する審査員に対して、このうえない、最高にベストの体を見せなければならないのだ。わずか2日のステージで、過去最高の体を見せるために、選手達は1年をかけて臨む。その準備がどれほど大変なものか、想像してほしい。だから撮影では、あらゆる事を適切に行わなければならなかった。

もちろん、彼らにも、カメラに取り囲まれてインタビューを受けたくないという時もあった。特にハードな長い1日の終盤などはそうだった。彼らも眠りたいし、食事を摂りたいし、家族と過ごしたいという時もある。夏のニューヨークやテキサスのような猛暑のなかでの撮影はものすごく大変だった。だが最初に選手達と入念に話し合って、お互いに理解しあい、しっかりと基礎を築いているから、選手達も映画撮影の重要さを解ってくれていた。誰もが「Pumping Iron」の影響を受けていた。そして今度は、自分たちにそのチャンスが与えられているわけだ。スクリーンに登場し、次の世代に大きな影響を与え、永久に語り継がれる存在となるチャンスを今、手にしているのだ。

映画Generation Iron

 

フィル•ヒースがインタビューに答える

フィル•ヒース

M&F:「Pumping Iron」を初めて見たのはいつだった?映画を見て、どんな感想を持った?

Phil:ボディビルを始めて数ヶ月の頃だったと思う。すごく面白かった。アーノルドが勝つ事はもちろん知っていたが、私が感心したのは、彼が勝利をつかむ、そのやり方だった。

M&F:具体的に言うと?

Phil:ほかの選手全員を手玉にとるような態度から、彼が圧倒的な自身を持っていた事がわかる。それに、ほかの選手達は明らかにアーノルドを追いかけていた。ねたみや嫉妬の感情もいくらか抱いていたことも感じられる。アーノルドに対してジョー•ウイダーはさまざまな特典を与えていたからだ。ゲスト出演やその他、良く知られている様に、あらゆる便宜を図ったり、機会を与えたりしていた。アーノルドは当時、ミスターオリンピアで5回優勝していた事を考えると、そうした恩恵を与えられるのも当然だと思えることでもあったが。

generation iron撮影中のフィルしかし、映画を見て何より私が感心したのは、アーノルドの卓越したバランス感覚だった。映画に登場したどのボディビルダーよりも、アーノルドは素晴らしいバランス感覚を備えていた。マッスルビーチやゴールドジムでやるべきことをやり、食事をして、雑誌の写真撮影をして、女の子も追いかける。あらゆることを楽しんでいた。それとは対照的なのが、ルー•フェリーニョだった。彼は地下牢のような部屋で父親といっしょにトレーニングしている。トレーニングだけが彼の関心事で、ほとんど自己陶酔とも思えるほどに、トレーニングだけに浸り切り、打ち込んでいる。私はそれには共感出来なかった。「あの姿こそが私が目指すものだ」とは思えなかった。ルーをけなすつもりは毛頭ないが、私がそうなりたいと思ったのはアーノルドだった。人の賞賛や憧れの対象ととなり、あらゆることを面白がり、楽しみながら、完璧なベストの姿を見せる。私はそういう人になりたい。アーノルドはどこに現れても、賞賛の思いで迎えられた。アーノルドにももちろん、彼の事を心よく思わない人はいるだろう。それは誰の場合でもそうだ。だがそれでも、アーノルドは敬意を払われていた。その事が、私にとても実感できる。特に私は今、同じ経験をしているからだ。私にはファンが大勢いるが、競争相手や、私の事が好きでは無いと言う人もたくさんいる。だが結局のところ、アーノルドはほかの選手達を打ち倒し、笑みを浮かべて勝利を手にしたのだ。「アーノルドのやり方は良くない」「彼は勝利に値しない」などと断言することは出来ない。なぜなら、アーノルドは明らかに、ものすごく集中して取り組んでいるのだ。世の中にはほかに重要なことはないといた態度で死にもの狂いで取り組んでいるわけではないというだけだ。映画の中で、アーノルドは凄まじい様子でトレーニングしている。だがその次の瞬間、仲間に冗談をいっている。私も全く同じだ。私は自分のスイッチを入れて、ものすごい勢いでトレーニングをするが、人を笑わせたりして、それを楽しんでもいる。笑ったり、冗談をいうボディビルダーを見かける事は少ないだろう。みんな超真面目なのだ。だが、いつもうなり声を上げてウエイトを上げ、常にしかめっ面をしているような人間だとしたら、どうやって人を楽しませることが出来るのだろう?

M&F:この映画に参加することが、ミスターオリンピアタイトル防衛の妨げになるのでは………という思いはなかったのか?

Phil:最初はいくつかの点で問題も考えられた。だが懸念したのは、私よりも、ヘイニー•ランボット(ヒースのトレーニングや栄養指導を行う)のほうだった。私はむしろ、チャンスだととらえていた。

映画撮影中のフィル•ヒースこの映画に出演する事で、私も歴史の一部になる事が出来る。だから、より重いウエイトを使い、より強度の高いトレーニングをしようと思った。ペースを上げる事が精神的にも肉体的にも、感情の面でも、自分をより強くすることになる。私はそう考え、全力を注ぐ覚悟でトレーニングに臨んでいた。だがそこで、どうでもいいことを話し出し、親切にも私もその仲間に加えようとする人もいた。だから私は彼らに、私がどういう人間であるかを思い起こさせなければならなかった。そして、世界にもわからせる必要があった。オリンピアでの勝利を映画で示す事は素晴らしい機会だと、私は考えたのだ。

M&F:この映画を見た人に、ボディビルやボディビルダーについてどんな考えを持ってほしい?

Phil:ボディビルのありのままの姿を知ってほしい。もし、この映画を見る前と見た後で抱いているボディビルに対する印象トップ10を書き出してもらったら、今迄のステレオタイプな印象がなくなって、新たに抱いた印象のトップ10はすべてポジティブなものばかりであってほしい。

 

カイ•グリーンがインタビューに答える

カイ•グリーン

M&F:「Pumping Iron」を初めて見たのはいつだった?

Kai:80年代の後半だった。当時いた施設の教室で見た。(グリーンは6歳で政府の保護下におかれ、施設で過ごす事になった。)主人公がすごく大きな体をしていて、トレーニングが好きなんだと思った事を覚えている。だがそれから、その映画は私にとって人生の指針となった。その頃には私もトレーニングをするようになっていたからだ。だが、競技ボディビルダーがどういうものなのか知らなかった。ボディビルそのものについても、映画を見る迄ほとんど知らなかった。

80年代は、ワークアウトがポップカルチャーに大きな影響を与えた時代だった。オリビア•ニュートンジョンが「Let’s get physical」を歌い、「燃えよドラゴン」のブルース•リーが大人気を集めていた。ハリウッドにはアーノルドやシルベスタ•スタローン、ジャン•クロード•ヴァン•ダムやその他、圧倒的なアクションヒーローが勢揃いし、彼らは筋肉の点でも圧倒的だった。10代に受けたこうした影響が、私の中で今もずっと残っている。

あの映画を見た事が、その後の私の人生を変える事になった。今迄にある映画を何百回と見ている。私と友達は、映画のセリフすべてを、一語一句違わずに言う事ができる。あの映画を見てから数年後、私はコロラドプロに初出場し(2006年)、そこでダレム•チャールズ(IFBBプロ)と知り合った。私たち2人は、バックステージにいる間中、お互いに映画のセリフを次々と口にしていた。2人とも、「Pumping Iron」に精通し切っていた。私たち2人にとって、あの映画は共通のグランドだった。これからボディビルダーを目指す人たちが、「Generation Iron」を見て同じ刺激を受けて欲しいと思うし、きっとそうなると思う。

M&F:カメラの前に立つのは初めてじゃないけれど、「Generation Iron」の撮影クルーの数に驚かなかった?ユーディンは10人以上のクルーと撮っていたけれど。

Kai:それ以上いるように思えたときもあったよ!素晴らしい光景だった。ブルックリンの街を歩いていると、私たちの姿を窓から見て、建物から出てきて、何をやっているのかと見物する人たちもいた。「いつも食料品の袋を持ち歩いている、あのすごい筋肉の男を撮っているんだ!」という声が聞こえてきた。映画の撮影を通りでする時は、たいていはクルーの数はそれほど多くない。だから、見物人の反応を見るのが面白かった。

カイ•グリーン

M&F:何台ものカメラやそうした大勢のスタッフに一挙手一投足まで追われると言う事が、トレーニングに影響しなかった?

Kai:集中力を保つのに苦労する時が何度もあった。集中すべきことにしっかりと集中を保つというのは、本当に大変なことだ。すごく難しいことだというのがすぐにわかった。特に、自分ではそうできていると思っているのに、実際にはそうではなかったと気づいたときには、改めてその難しさを痛感した。

撮影は、日によってものすごく長時間になることもあった。撮影を終わらせたいし、同時に今やっているトレーニングに集中しなければならない。アスリートは常にベストを尽くさなければならない。アスリートとして絶対に避けたいのは、コンテストで順位が落ちることだ。私は映画とコンテストという2つの大問題の間で引き裂かれるような思いだった。だが、この映画に出ることはものすごいチャンスになる。それを見送るようなバカなことをすべきではないと、誰も思うはずだ。だから、ベストを尽くして前に進むだけなのだ。

 

Generation Ironのキャスティング

最初に書いておきたいのが日本人で唯一、BIG Hideこと山岸選手が出ている事です。これはすごい事です。もちろん日本人初のミスターオリンピア出場に入賞。出演は当たり前の事なんですが、世界のボディビルの歴史に刻まれるという事なんです。さあ、ほかの出演者を列記します。

山岸秀匡

 

と豪華顔ぶれです。公式宣伝用のyoutubeです。日本で公開される事を祈ります。

早く見たい方はAmazonで調べてみればビデオが売っているかも!

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