花粉症の原因のアレルギーのメカニズムを知ってみよう

スギ花粉による花粉症のイメージ 身体
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4月は花粉症の季節です。運動している最中に花粉症で息がしにくくなり困っている方がみられます。
私もその内の一人で、ランニグ中などにいつも以上に息切れがひどく大変です。

花粉症にやられないためには基礎知識が必要だと思い、メカニズムを調べてみました。

花粉症とは

花粉症とは「アレルギー」の1種です。

食物やダニの死骸など、本来は身体に害を及ぼさないものに対して過剰な免疫反応が起き、鼻づまりや鼻水、蕁麻疹などの症状が起きることをいいます。

花粉も本来は人体に害を及ぼしません。

花粉症はいつからあるの?

花粉症はいつ頃から日本人の増加し始めたのか調べてみました。

1971年に初めて花粉症が報告されました。1970年以降から患者数が増大して、現在では3人に1人以上は花粉症にかかっています。花粉は晴れて気温が高い日や、空気が乾燥して、風が強い日に飛びやすいです。都市部では上昼前後と日没後に多くなります。日没後は空に上がった花粉がに地上に落下してくるため増加します。

花粉症の原因であるスギは戦後復興や都市開発のために、太平洋戦争以降に大量に植えられました。おおよそ樹齢25歳から30歳に達する頃に雄花をたくさんつけ、大量の花粉を放出します。50歳ごろまで花粉を多く放出します。

この事実から花粉症が日本で発生し出したのは終戦が1945年ですので、スギの樹齢が25歳の1970年ころ。患者数が増加した頃とピッタリ合うわけです。

花粉症の人体に影響するメカニズム

それでは、花粉症がどのように人体に影響しているのかメカニズムを解説します。

呼吸時に鼻腔から花粉が侵入します。鼻の内部に侵入した花粉の成分は「樹状細胞」に取り込まれます。樹状細胞とは樹木のような状態の細胞で、元々は血液中の白血球の中の免疫細胞の一部です。体内や体の表面で異物を発見して、リンパ球にその情報を教えて異物を攻撃するように伝達します。

免疫細胞の司令塔のような働きをする細胞です。その樹状細胞が「ヘルパーT細胞」に花粉成分の情報を伝えます。

ヘルパーT細胞は次の免疫器官に司令を出す役割をしています。花粉の情報を免疫細胞の「B細胞」に情報を伝達します。

B細胞は花粉成分にくっつき「IgE抗体」と呼ぶ病原体を倒す武器を放出します。その抗体が「肥満細胞」と呼ぶ場所にくっつきます。この状態を「感作」と呼びます。

再び花粉の成分が体内に侵入すると、この花粉の成分は肥満細胞表面のIgE抗体にくっつきます。それにより肥満細胞から「ヒスタミン」などの化学物質が分泌されます。

ヒスタミンなどが鼻水を出させたり、目を痒くさせたりと花粉症を発症させます。

一般的な花粉症の薬はこのヒスタミンの分泌を抑制させる、抗ヒスタミン薬が基本的です。

これまで花粉症ではなかったのに、ある日突然花粉症になるのは、毎年少しずつ花粉症に反応するIgE抗体量が体内で増えており、ある時に限界を超えるためです。

アレルギーとは

アレルギーのイメージ画像

気管支喘息やアトピー(アレルギー皮膚炎)も、同じメカニズムで引き起こされます。

喘息患者は、ダニの死骸の破片やハウスダストなどのアレルゲンを吸い込むことで、気道のアレルギー反応が起きます。それによって、気管支の筋肉が収縮したり、粘膜が分泌されたりしてさらに気管が狭ばり、呼吸が苦しくなります。

アトピー患者でも、ダニの死骸の破片などのアレルゲンが皮膚に触れることでアレルギー反応が起き、ヒスタミンが痒みを起こし、患者は皮膚を描いてしまいます。

喘息やアトピーでは、気管支粘膜や皮膚が常に傷ついているため、アレルゲンが体内に入りやすく、結果的にアレルギー反応が続いてしまいます。

アレルギーが年々増加傾向にある背景に、綺麗な環境での生活が関係する「衛生仮説」と呼ばれるものがあります。除菌などこまめにして綺麗すぎるために身体の免疫反応に誤作動が起きることです。細菌やウイルスを排除する時は、樹状細胞やマクロファージなど「食細胞」が活躍します。これらの細胞が異物を食べることで排除します。「1型免疫反応」と呼ばれヘルパーT細胞の1種であるTh1細胞が司令塔です。

寄生虫は細菌やウイルス、食細胞と比べると圧倒的に大きいため、食細胞では排除ができません。そこで、別の手段として免疫細胞がヒスタミンなどの化学物質を放出することで、急激な痒みや鼻水の原料である粘液を大量に分泌させます。

これにより皮膚をかくことで寄生虫を払い落とし、鼻水や涙により寄生虫の卵を洗い流します。「2型免疫反応」と呼ばれヘルパーT細胞の一種であるTh2細胞が関与します。

Th2細胞は寄生虫の侵入に対する防御システムですが、菌が少なく花粉に対して誤作動してしまうためにアレルギー反応が出てしまいます。

幼児期に細菌やウイルスが体内に多く入ってきた場合はTh1細胞が出来やすい身体になり、そうでない場合はTH2細胞が出来やすい体質になります。

このような背景から、幼少期などに綺麗な環境で育ったためアレルギー体質になる「衛生仮説」が言われています。ですが、この仮説は否定もされていて信憑性は定かでありません。

この仮説が正しくても、幼少期に関係することなので、成人の方の花粉解消に大きく関与させるのは厳しいところがあります。

アレルギーの対処と予防

アレルギーの原因の花粉症の予防のマスクのイメージ

そこで注目されるのが腸内環境を整えることです。アレルギーの抑制には腸内が重要な働きをします。腸管では1000種類、数にして100兆個を超える腸内環境が常在菌としています。食べ物は異物のため、分解が不十分のまま腸内に入ると免疫反応が起こります。

このような、常在菌が食べ物に対して免疫反応が起きないような仕組みが腸内で働き「免疫寛容」と呼ばれます。

免疫寛容とは腸管の所々に「パイエル板」という丘のような形をした器官があります。パイエル板ではM細胞を介してアレルゲンが樹状細胞に取り込まれ、ナイーブT細胞に情報を渡します。腸では「ナイーブT細胞」があり、Th1細胞やTh2細胞への変化を抑制する働きを行います。

皮膚や気管支粘膜からアレルゲンが入ると、ナイーブT細胞はTh2細胞となり気管支喘息やアトピーを引き起こす一方で、腸からアレルゲンが入ると、ナイーブT細胞は制御性T細胞となり、アレルギーを抑制します。

上記の事から花粉症に一度かかった場合は免疫の誤作動が起きているため完治は難しいのです。

また、否定説もありますが、幼少期にはできるだけ外で遊びまわるのが大事になってきます。大人では腸内環境を整えることと、皮膚への侵入を防ぐためにスキンケアを大事にすることが重要です。

以上、花粉症とアレルギーについて心掛けたいことを書いてみました。

そろそろ本格的な花粉シーズンが始まるので気をつけていきたいですね。

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