ケーブルークロスオーバーで胸を仕上げよう

2015/06/09

クロスオーバーではストリエーションは作れない

胸のストリエーションケーブルクロスオーバーは胸にストリエーションを作る事ができる種目と思っているトレーニーに最初から夢を打ち破る書き出しで申し訳ないです。この事は大きな錯覚であり、神話です。なぜなら、ストリエーションとは筋線維が体表面に浮き出た状態であり、それを可能にするのは体脂肪が非常に少ない場合だからです。もし、この種目でストリエーションが作られるとしたらケーブルクロスオーバーが体脂肪を燃焼させる種目だと言う事です。しかし、いかなる種目でも、また、いかなる部位でも体脂肪だけを減らすという種目は存在しません。腹筋が割れて見えるのは体脂肪が極端に少ない人のみであり、腹筋を1000回しても絶対に6パックは見えないのです。筋肉が肥大しても皮下脂肪が厚ければストリエーションが作られる事は200%ないのです。この事は良く理解して欲しいのです。

こう書くとケーブルクロスオーバーは必要ないのかと言いますとそうでもないのです。胸筋をギュッと収縮させるので血流量を高め、パンプさせる事ができます。胸筋のトレーニングの最後の種目に向いているのです。この種目の長所と短所を探ってみます。

ケーブルクロスオーバーの長所

ケーブルクロスオーバーベンチを使わないので肩甲骨を圧迫する事なく行えます。言い換えれば自由自在に肩甲骨を動かす事が可能です。それは肩の筋肉の前鋸筋を使えるからです。この筋肉は胸の外側部に始点があり、そこから背中を覆うようにして伸び、肩甲骨の下部に終点を持っています。肩の基礎となる部分であり、肩甲骨を安定させます。

肩甲骨が束縛を受けずに自由に動かす事が出来れば、前鋸筋はそれに合せて動きます。左右の肩甲骨を外側に開いたり、内側に寄せたりする事が出来るわけです。肩甲骨の動きが広がれば肩関節の窪みにはめ込まれている上腕骨の丸い骨端がスムーズに動きます。それゆえケーブルクロスオーバーはより胸筋をストレッチさせたり、収縮させたりする事につながります。この事はベンチプレスではまた違った発達を胸筋にもたらせます。

もう1つの長所はケーブルを引く角度を自由に調節できる点です。ケーブルを体に引き寄せる高さを変化させれば肩関節にとって自由な角度を保つ事ができ、胸筋への刺激を変えることも出来るのです。それと、ハイプーリーだけでなく、ロープーリーで行う事も可能です。下から上へ引き上げる動作をする事によって刺激を変えれるのです。この事は、簡単に色々な角度から胸筋を刺激し発達させる事が可能と言う事です。

 

ケーブルクロスオーバーの短所

ケーブルクロスオーバーこの種目は高重量を扱う事ができません。と言っても仕上げに取り入れる種目なので必要はないのですが、知られているわりには人気は今1つです。僕もジムではあまり見かけません。たぶん、使用重量にこだわる人は面白くないからでしょう。では、なぜ高重量が扱えないのでしょうか?それは同部を固定しなければならないからです。ハイプーリーの場合、負荷が後方上部にかかるため、上体を固定するには、この負荷に勝たなければなりません。高重量で行うには上体がぶれず、負荷に抵抗しながら、左右均等に胸筋を絞らねばならず、高重量を扱う事が難しくなります。また高重量で行えば、腕が斜め上に無理に引っ張られ肩関節のケガの元にもなります。短所とは言えないかも知れませんが、この事が多くのトレーニーに敬遠される理由だと思われます。

 

肩関節を痛めている人こそやり込める種目

最後になりましたが、高重量は危険ですが、コントロールできる重量を旨く使えば胸筋を整える良いエクスサイズです。それ以外にベンチプレスで肩を壊して高重量が扱えない人にも最適です。(傷みのでない位置を自分で探せる事が可能です。)もちろん、ベンチで肩が痛い人はそのフォームを見直した方が良いのですが。大多数のケガをする人は挙上の時に肩が上がっています。肩甲骨も寄っていません。大事な事は肩が上に上がらないフォームを体で覚える事です。話はそれてしまいましたが、胸の仕上げの種目としてこのケーブルクロスオーバーを取り入れてみるのはいかがでしょうか!成果が出る事を祈ります。